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丸紅子会社、伊那で電力小売り事業

 大手商社丸紅(東京)は25日、伊那市長谷に電力小売りの100%子会社「丸紅伊那みらいでんき」を設立したと発表した。グループ会社が長谷地区で水力発電所を運営していることなどから、伊那市やその周辺で発電された電力を買い取り、個人や法人、市に販売する考え。丸紅は伊那市に新会社への出資を求めており、市は新会社が市内の再生可能エネルギーの買い取りを進めることで、エネルギーの「地産地消」を促進したいとしている。  新会社は20日付で設立し、資本金は5千万円。本社はグループ会社の三峰川電力内に置き、当面は丸紅の社員が業務を担う。丸紅は、新会社で来年4月を目標に電力小売り事業を始めたいとしている。市には新会社への出資のほか、全ての市有施設への電力供給の契約などを検討するよう求めている。  市は25日の市議会全員協議会で新会社について説明。低料金での電力供給やエネルギーの地産地消、利益を市の課題解決に向けた事業に充てることなどを盛った協定を、8月末までに丸紅と結ぶ方針を示した。新会社の経営見通しなどを踏まえ、出資するかどうかは本年度中に判断するとしている。出資額は、資本金の1割に当たる500万円を上限に検討する。  市市民生活部は「出資することで、市の課題解決に向け、新会社に意見を伝えやすくなる利点がある」と説明。市や民間事業者などが市内で発電した電力を新会社が買い取ってほしいとしている。