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Googleアラートから新電力関連の情報を集約

電力入札=2017年度の公共機関の調達:リム調査3,176件、パネイルと関電が躍進

公共機関が2017年度に実施した電力調達入札でリム情報開発が収集した比較可能な3,176件のうち、大手電力(旧一般電気事業者)の落札額は前年度比で22.8%増の1,147億円(税抜)と、同2.9%減の1,147億円にとどまった新電力と並んだ。大手電力の落札額は特に16年度で新電力に大きく水を開けられて劣勢だった西日本の中部や関西、中国で7~8割を占め、勢力図を一変させた。一方、新電力は16年度に3割にとどまった東京で、5割をわずかに超える金額を獲得するなどして、9地域の合計では大手電力ときっ抗した形。

 企業別のランキングでみると、東京電力が682億円で16年度に続き首位を維持したが、 2位には449億円を獲得したパネイルが入った。16年度に14位だったパネイルの落札額は10倍以上の増加。420億円で3位の関西電力も、16年度の49億円、12位から大幅に躍進した。以下、4位が364億円のF-Power(16年度3位、250億円)、5位が169億円の丸紅新出力(2位、355億円)だった。

 調査は17年4月1日から18年3月30日までの1年間に公共機関が開札した案件を対象に実施、総数で4,737件(16年度=総数4,385件、比較可能3,500件)のデータを把握した。このうち18年6月30日までの時点で、落札金額や供給量、契約電力などが公表された比較可能な案件を集計した。調査概要と地域別の実績、落札金額と案件数による上位10社は以下のとおり。

*比較可能案件は:契約電力、予定使用電力量、落札業者、落札総額が判明したもの