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東北電力、エリア外の卸販売拡大/新電力向け好調で伸び

◆第1四半期、38億キロワット時に

 東北電力が、域外での電力販売を拡大させている。将来的な人口減少や小売市場での競争激化を背景に、自社エリア内での販売電力量が伸び悩む中、新電力への卸供給を含む他社販売が増加。2018年度第1四半期(4~6月)は、前年同期より13億キロワット時増の38億キロワット時に達した。この伸びの背景には、東京ガスと折半出資したシナジアパワーや、33.3%出資する東急パワーサプライが関東圏で需要を獲得していることがあるとみられる。

 東北電力の供給エリア内は、人口減少や少子高齢化という構造的な要素と、小売り全面自由化に伴う新電力との競争の2つの要素によって、販売電力量が減少基調にある。春先の気温が高く暖房需要の減少もあったため、第1四半期の販売電力量は前年同期比4.9%減の161億キロワット時に落ち込んだ。