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大阪ガス 他社乗換え妨害か

大阪ガス大阪市中央区)が複数契約で値引きしている大口顧客に対し、他社に乗り換えた場合は過去の値引き分を徴収していたとして、公正取引委員会は2日、独占禁止法違反(不公正取引と私的独占)の疑いで同社本社を立ち入り調査した。都市ガスの小売り自由化を機に電力会社との顧客争奪戦が激化しており、公取委大阪ガスが顧客の囲い込みを図ったとみて調査を進める。 ガスの小売り自由化は1995年以降、需要の高まりを受け、大規模工場向けを皮切りに製造業全般や大規模商業施設、中規模工場などと段階的に進められ、2007年に小規模工場やビジネスホテルにも拡大。17年4月からは一般家庭向けに及び、全面自由化された。 関係者によると、大阪ガスは複数の工場を有するメーカーなどに対し、契約を自社に一本化した場合に割り引いていたが、一部を解約した場合は過去にさかのぼって値引き分も返金を求めるとする契約条項を設けていたという。 こうした契約条項は自由化以降に付け加えられていた。ライバル会社の関西電力への乗り換えを防ぐためとみられ、公正な競争を妨げた疑いが持たれている。 【時事通信社