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みやまパワーHD、埼玉県深谷市と地域新電力設立

埼玉県深谷市は6月27日、官民協働で地域新電力事業を開始すると発表した。みやまパワーホールディングス(福岡県みやま市)などとともに設立した新電力「ふかやeパワー」が、10月から市内公共施設へ電力の供給を開始する。 その後2019年度以降、事業所や一般家庭へも電力供給を開始するとともに、市民サービスも開始する予定。2020年度の計画では、公共施設約180カ所、事業所約310件、一般家庭約540件への電力の供給と、12億円の売り上げを掲げる。 記者会見した小島進市長は、地域新電力事業について、「エネルギーの地産地消を進め、資金循環などによる地域経済の活性化を図り、事業の収益は地域課題を解決するための市民サービスに充てる」と説明した。また、新電力の通称を「ふっかちゃんでんき」とし、「市のイメージキャラクター『ふっかちゃん』を通称に取り入れることにより、市民や事業者により身近に感じてもらいたいと考えている」と語った。 市が設置する太陽光発電システム活用も視野に 深谷市では、市役所本庁舎、総合体育館、公民館、学校など幅広い施設に太陽光発電システムを導入しているほか、浄化センターに大規模太陽光発電設備(メガソーラー)を設置している。メガソーラーの発電容量は1,500kWで、年間発電量は170万kWh(一般家庭約300世帯分に相当)。今後メガソーラーの活用も検討していく。 深谷市は、すでに4月3日にみやまパワーホールディングスが設立した、ふかやeパワーに出資し、地域新電力に関する協定を取り交わした。官民協働で環境面、エネルギー政策面での取り組みを開始する。 ふかやeパワーの資本金は2000万円。深谷市が1100万円、みやまパワーホールディングスが600万円、その他、100万円ずつを深谷商工会議所、ふかや市商工会、埼玉りそな銀行(埼玉県さいたま市)が出資する。6月28日付で経済産業省より小売電気事業者に登録された。 みやまパワーホールディングスは、みやま市とともにみやまスマートエネルギー(みやま市)を立ち上げた実績とノウハウをもとに、地域新電力事業の立ち上げと運営を支援している。4月に埼玉県秩父市自治体出資の新電力を設立したことを発表している。