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電力小売における競争環境の整備、これまでの取り組みと今後検討されること

力の競争環境整備については、国がこれまで検討が進めてきており、様々な取り組みがなされてきました。また、2017年10月からは「競争的な電力・ガス市場研究会」において議論が行われており、8月には中間論点をまとめた報告書が発表されました。この記事では、これら電力小売りの競争環境に関する議論を整理します。

これまで行われてきた電力市場の競争促進を図る取組

生活必需品である電力やガスについて、自由化の恩恵は、競争的な市場によって実現します(料金の最大限の抑制や需要家の選択肢の拡大、事業者の事業機会の拡大等)。そのため、大手企業による市場支配力が不当に行使され、競争に歪みが生じることによって、料金が高止まりしたり、関連するサービスの革新が遅滞したりするような事態は避ける必要があります。

電力市場の競争促進を図る取組については、これまで各種行われてきました。旧一般電気事業者は、常時バックアップ、余剰電源のJEPXスポット市場への全量供出(限界費用ベースでの売入札)、グロス・ビディング、小売部門の予備力削減(電源開発株式会社の電源(電発電源)等)を実施してきました(図1)。