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「売上高1兆円企業をめざす」USENHDの宇野社長

USEN―NEXT HOLDINGSは8日、事業戦略説明会を開いた。宇野康秀社長は「時期は限定せずに売上高1兆円を目指す」と表明した。主力の音楽配信だけでなく、決済システムや電力など他の事業で新規顧客を開拓する。また既存店に関しても導入するサービスの種類を増やし、単価を上げる計画だ。

「売上高1兆円を目指す」と語るUSENーNEXT HOLDINGSの宇野社長(8日午前、東京都品川区)

同社の2017年12月期の売上高は1142億円、営業利益は58億円だった。時期は明確にしていないが、売上高を約10倍にする計画だ。営業利益については1000億円を目標にしているという。

1兆円の内訳としては、電力小売りなどエネルギー事業が3000億~4000億円、店舗向けの音楽配信や決済システムなどが4000億~5000億円、個人向けの動画配信などが1000億~2000億円程度と考えているという。USEN音楽配信の導入店舗は全国で約62万店で、同社のシェアは8割以上と業界トップだ。音楽配信の大きな拡大は見込めないため、電力小売りや決済システムの販売に力を入れる。

宇野社長は電力小売りに力を入れる理由について「電力のコストを数十万円、数百万円単位で削減できれば、その分、別の分野に設備投資できる」と語る。コスト削減した分を決済システムなどの導入費に充ててもらう考えだ。決済システムに関しては「より多くの方法で決済できるようにする」と語った。6月には中国の決済大手ラカラと提携し、「支付宝(アリペイ)」と「微信支付ウィーチャットペイ)」を契約店で使えるようにする。

USEN―NEXTグループは7月、本社を東京都港区から同品川区に移転した。17年12月にU―NEXTとUSENが統合し、グループ企業を集約するためだ。6月にはフレックスタイム制度やテレワーク勤務制度を導入するなど働き方改革も進めている。既に社員が4割がテレワークで1回以上勤務したという。